それはまだ、「飼い猫には、汁かけごはんの猫まんまを」という時代、今から六十余年も前のお話です。
さかなの町・焼津で、まぐろ缶を作っていた私たちは、おいしい魚をムダなく使って、猫のためのまぐろ缶を作ろうと思い立ちました。当時の日本には、まだキャットフード缶というものはなく、当初は欧米への輸出用であったり、国内のブリーダー・獣医さん向けに「プリンス 幻のネコ缶」として通信販売する、ごく限られたものでした。その後、ペット愛好の高まりの中、1986年まぐろ缶「プリンピア たまの伝説」が誕生。「たま伝」の第1号がこれです。90年代に入ると、お店での販売もスタートしました。ちなみに「たまの伝説」という名は、三洋食品の社内公募で選ばれたもの。白黒ハチワレにピンクのリボンのキャラクター猫「たま」も、この時デビューしたのです。
〇余計なものは何も入れない
私たちが頑なに守っているのが、「飼料でなく、食べ物」という考え方。だから、余計な栄養剤や添加物を入れることはしません。
〇安心・安全の国内製造
魚の町「焼津」の地の利を活かし、水揚げされた新鮮なまぐろを仕入れ、計30に及ぶ細かな工程を経て、安心・安全な商品を製造しています。
〇ヒューマングレードへのこだわり
検査の中でも、とりわけ重視しているのが、実際に人間が目で見て、匂いを嗅ぎ、実際に食べて味わってみる五感検査です。人の食品レベルのクオリティだからできることです。
日本有数の漁港の町、焼津。十数社もの缶詰工場が軒を連ね、水揚げされた新鮮な魚をいち早く加工出来る環境です。
「たまの伝説」は、猫にいいもの以外は入れないという信条で、素材の良さをそのまま生かし、余計な添加物などを用いない製法を貫いてきました。一方で、よりおいしい猫のためのまぐろ缶を追求して生まれたのが、1994年に発売した「食通たまの伝説」です。飽きやすい猫のために、味のバリエーションを広げるとともに、猫が好むゼリーでまぐろを包むアイデアを採用。食いつきが抜群のジューシーなおいしさに加えて、缶からスルッと器に出せる便利さも話題に。さらに、猫の生体や健康を考えた「ライフステージ食」「やさしさ+」シリーズも加わり、愛すべき猫たちのために、「たま伝」は、きょうも焼津から新しい伝説を作ります。